追善茶会のために桜材で瓢箪茶入を木工旋盤無し環境で製作


作品紹介

作品名
追善茶会のために桜材で瓢箪茶入を木工旋盤無し環境で製作
材質
桜 ガラス系塗料
使用した道具
ドリルスタンド トリマル君 トリマー
作品コメント
 9月に行われる旧友の追善茶会は、別の友人の自宅和室にあちこちから道具を持ち寄って行われます。先ずは『茶杓を5本』作りましたが、次に茶入を作る事になりました。茶会というと道具自慢の披露会の傾向が多く見られますが、本会は、場所提供とは別の友人ご母堂のご愛用遺品道具提供を受けて、二人の故人を偲ぶという軸の基に、旧友が好きだった色や形のもの、或いは、生前叶わなかった仲間内の茶会を、旧友が主催するとしたらどのような形の会にしたであろうかという想いに沿って、各自が持ち寄れる決して背伸びしない道具組を考えました。茶入は、常に前向きで有った故人にあやかって縁起物の瓢箪の形にして、更に、旧友たちの旗印である六光星をどこかに刻んだものにしようと考え設計をおこないました。

 以前『瓢箪茶箱』のために作った背の低い瓢箪茶入の製作方法を下敷きに、相変わらず木工旋盤の無い環境での円筒物の製作です。以前には無かったテールストックが、ドリルスタンド横使いのナンチャッテ旋盤の軸ブレ防止に強力な助っ人になる事が、『花入れ3題』や『ギヤマン振出のキャップ』製作時に学習しており、長物で蓋付きの円筒箱箱に挑戦しました。六光星は当初は底に焼き印でと考えましたが、表面に出す方法が無いかと探した結果、麻の葉文様を折り紙に成型したモノに出会い、これに飛びつきました。瓢箪の丸み成形した外蓋頂部に六光星を刻むことができます。また、刻んだ谷筋が茶杓を載せる際の置き溝にもなり、思わずニヤリ。摘み付き蓋モードでも使える様に中蓋も工作です。山桜の端材で本体2本分が丁度木取り出来ました。参加者全員で偲ぼうと、茶会でありながら茶会に出られない裏方の人を無くすべく、極力点前席で茶を点てられる様に、仕覆である網袋や木箱も含め茶入2本分を用意しました。磨きの上、ガラス系塗料で仕上げて、木箱を麻の葉文様一点刺繍の麻風呂敷で包んで完成です。

追善茶会のために、白竹、黒柿、ゼブラウッド、紫檀、パープルハートの茶杓を削る
リクセン受を設けたランドナーに茶釜付き野点台を積み、瓢箪茶入れの茶箱で野点へ、DOVEのRIXENのクイック化も
旅箪笥の初釜披露 八千代棚の芝点を模倣 提げ茶箱どこでも野点 花入れ3題 LIXILタオル掛け模倣
キラリと光る茶箱の宝石 中身の金平糖が鮮やかに見えるギヤマンの振出の蓋と網袋と箱

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
年齢
60代
木工歴
6~11年
お住まい
東京都
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