ノンスティック(フッ素)NS加工の1合メスティン 山料理と野点両用茶箱のコンパクト版に茶碗と皿と木製スパチュラ


作品紹介

作品名
ノンスティック(フッ素)NS加工の1合メスティン 山料理と野点両用茶箱のコンパクト版に茶碗と皿と木製スパチュラ
材質
栗 欅 山桜
使用した道具
トリマル君 トリマー
作品コメント
 事の起こりは、『追善茶会の茶杓削り』で、工具収納箱を探しに近くの100均店に行った時に、全面をフッ素加工した1合サイズのメスティンを見つけたことからでした。蒸器用中敷きのステンレス専用網と併わせても、野口先生1枚で桜白銅貨1個以上のお釣りが来るというお手軽さで入手です。以前から本家スウェーデン版で快速旅團方式による広島風お好み焼きを楽しんできましたが、焦げ付きと後片付け面倒さが難点でした。一寸小振りですが、これで気軽に作れると、早速キャベツと焼きそば麺と卵と豚肉で堪能です。
 このメスティンにTC-15ボンベ(ガス容量15g,Φ50xH45ミリ)を入れてみると充分収まります。更に、プリムス100周年記念IP9002ボンベ(容量30g,Φ63xH51ミリ)も収まるじゃないですか。早速、『てのひらの茶箱』や『献茶とGubiGubiチタン瓶』のBRS3000Tバーナーを含む茶箱道具に、『形見茶籠』の茶碗2客を組み合わせてみると、小型蓋ナベ掴みも併せてもピッタリです。角雪平で組みあわせた『山料理と野点両用茶箱』のコンパクト版が出来ると思いつきました。因みに、TC-15の兄規格として登場したTC-28タンクは、カタログ値で容量35gと良いのですが、大きさ(Φ68xH56ミリ)が難点で、狙いのセットには合わないようです。
 料理も考えると燃焼時間からIP9002ボンベが必須ですが、そうなるとメスティン内側ピッタリの茶碗が必要です。また、料理と野点に使う木製皿を用意することにしました。フッ素加工に優しい秀逸ナイロン製スパチュラを転用しようとしましたが、残念一寸大きい。無ければ作るという何時もの方針で木製スパチュラ作成です。更にどうせなら炎分散が必要な米飯焚きも行えるように、バーナーパッドも作る事にしました。以前最廉価だった小型バーナーパッドで角雪平の元祖茶箱版用で使った残り金網が取ってあり、今回入手のステンレス専用網にステンレス細線で縫い付けて、オールステンレスバーナーパッド兼蒸し網の完成です。焼き目が付いていますが、蒸器利用(蒸器時や湯沸かし時はパッドとしては使わない)に支障ありません。ハンドルも焚火では使わないのでショートに改造します。ひっくり返しての反転焼きにはこれが好都合。本家が鉄製に対し豪華ステンレス3φと結構手強かったですが、快速旅團事例を参考にエイヤーで曲げ直しです。これで、掴み保護膜付きフライパン掴みと伸縮式コンパクトスティックと合わせて強力な山料理ツールの完成です。料理後の湯沸かしもサクッと拭くだけで行えて感動。
 さて木工です。茶碗は蒸し網脚との干渉含め収納空間ギリギリで100mlの小型抹茶椀を栗材からトリマル君で切り出しました。塗は人工漆の黒です。皿は具材の一時置き場等考えて2枚作成し、携行時にはメスティンを挟む形で抱き合わせする恰好を考えました。そうなるとメスティンの形を倣う形状になり、最初は蓋をテンプレートとし、普段登場機会のない附属品のローラー付きトリマーガイドをデビューさせて、外形削りが出来るのではと考えました。蓋を対象木材の下に抱えてそれに倣って削るというアイデアです。蓋固定手段が面倒ながら何とか出来そうでしたが、その後の内側窪み加工の方策で行き詰まり、結局は使い慣れたトリマル君で、外形と内側削りの両方を行う事にしました。両端部が半円なので完全倣い形状ではありませんが、ハンドル飛び出しを囲む状態なのでこれでOKです。手持ちの欅16ミリ板材から切り抜き、拭き漆で仕上げです。スパチュラ用の材料は、茶杓削り用に入手した銘木端材パックにあった中位硬さランクの山桜を使う事にしました。市販の木製スパチュラには硬い欅製でもフッ素加工には適するとの製品もありましたが、更に優しさを考えました。背につけたナイフブレード部には、木固めエースとガラス塗料塗布で少しでも硬めにする処置を施しました。手作業の目立てで一寸不揃いですが、お好み焼きは十分切れます。スパチュラの反対側には、カレー用にスプーン窪みを掘りました。
 登場機会は圧倒的にベランダでのお好み焼き作成ですが、たまには外へ持ちだして野点にしましょう。

追善茶会のために、白竹、黒柿、ゼブラウッド、紫檀、パープルハートの茶杓を削る
鎚起の槌目カップGubiGubiに吊り手付けてチタン瓶へ てのひら茶箱(野点)セット BRS3000TとTC-15 ゼブラウッドで茶杓
献茶でとらや菓子。折り畳み菓子箱と携行用茶碗とGubiGubiチタン瓶・てのひら野点セットを活用
祖母形見の茶籠 超小型ガスコンロや携行水指含めて、どこでも野点の道具一式
登山で山料理と野点の両方が出来る茶箱

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
年齢
60代
木工歴
6~11年
お住まい
東京都
この作品の感想を作者に伝えよう!
  • ステキ! (0)
  • 欲しい! (0)
  • 不思議! (0)
  • スゴ技! (0)