分割式の芋茶杓を自転茶箱に組み、木製キャリア付き快走用自転車(スポルティフ)で野点へ


作品紹介

作品名
分割式の芋茶杓を自転茶箱に組み、木製キャリア付き快走用自転車(スポルティフ)で野点へ
材質
朴 黒檀
使用した道具
ドリルスタンド
作品コメント
 自転車の師匠である、門司にあったA&Nファイナリーの初代店主の樋口先輩の店に掲げてあったピンク色のケルビム製快走車(仏語ではスポルティーフとかディアゴナールと言う)は、憧れであり伺う度に眺めてました。その頃発表された、ケルビムVというフレームを知り、堪らず注文して自分なりの快走車を組んであちこちへ出かけました。最初はチューブラーでしたが、他に700CWOタイヤホイールと軽いギヤにもして山岳コースへ出かけ、石鎚スカイラインから未開通の瓶ケ森林道を通り、旧寒風山トンネルから伊予西条へ下る国道194号線の川来須集落の斜面大崩壊現場を、夜間遭難寸前になりながら担いで突破した時も、この車でした。その後、憧れに有ったブレーキ直付け工作やピンク色塗り替えや泥除け工作を経てますが、キャリア工作だけは出来ずに居ました。ディレイラーなどを工作したミニベロ(Dahon Dove やカワムラ ライカ)に組んだRIXEN&KAULの取付け具と、御宝箱で眠っていたセンタープルブレーキ(マファック コンペティション)を見て、両方を繋ぐ工作(木製のキャリア)をすれば、憧れのパイプ製ではないが、アタ籠やオーストリッチのバッグ(F-301K)も活用できるモノが出来ると考え、また電装も組み込む事にしました。
 木製キャリアは足元でブレーキ台座とボルト締めするため、フレームへの固定度は高いのですが、バッグの荷が掛かるのが上方なので、堅い(高強度?)木質が構想でしたが、入手可能な寸法優先で10㍉厚の朴を使う事にし、剛性も有り何より軽く正解でした。組込む前照灯は、長い間カワムラの16インチ車に付けて風化していたソービッツ 46Nをプラリペアシートで補強再生しての函体に、登山ライトから切出したLED球と3V電池とスイッチを組み込みました。コレとは別に長時間用に松下のSKL131も用意し、キャリア全部の装脱着が容易なシステムにしました。尾灯もKOBAのテールライトを点滅LED+電池内臓化したモノを用意し、以前使っていた泥除けステー用ダボに固定です。これ箱一杯に有るので次は何に使おうか?
 快走車に籠が付くことで、自転茶箱も載せてしまおうと考え、当初版で短尺だった茶杓をつなぎ茶杓に置き換える事にしました。どら焼きサイズ茶箱でのチタン軸差込方式から発展させて、M1.4のステンレスのボルトナットを埋め込んでの回転接続方式です。参考にさせて貰ったのが、大田区の茶道具作家の前島さんの鯨の髭茶杓です。この形に合うのが、柄の端が球体の芋茶杓です。象牙が中国古来からの本来の材質ですが、入手困難により、櫂の部分は煤竹で、柄を黒檀で作る事にしました。径10㍉の黒檀棒を、ドリルスタンドのなんちゃって旋盤で削っていきます。ミニベアリングを使ったブレ防止装置のお陰で、細い部分径5ミリの黒檀柄が完成です。
 用意が出来たので、全部解体し久しぶりの全面グリスアップをして、木製キャリアや待機部品や消耗部品も組み付けて完成です。これで快走車を駆って野点に行け、GPS付き大画面ナビも有り、日が暮れても大丈夫です。

ミニベロ(Dahon Dove)のフロントダブルに供するフロントディレーラーの木製ブラケット
自転茶箱、ボトルケージに納まる自転車用茶箱をトリマル君で。ミニベロ(Dahon Dove)のフロントディレイラー、多段化の第2弾
どら焼きサイズのミニ茶箱、トリマル君で半月型茶入れ、つなぎ茶杓

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
性別
男性
年齢
60代
木工歴
0~5年
住所
東京都
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