ミニベロ(Dahon Dove)のフロントダブルに供するフロントディレーラーの木製ブラケット


作品紹介

作品名
ミニベロ(Dahon Dove)のフロントダブルに供するフロントディレーラーの木製ブラケット
材質
欅 エポキシパテ 熱変性プラスチック
使用した道具
ジグソーテーブル+マイターゲージ
作品コメント
 自転車を分解し袋に入れて、電車等に載せて持ち歩く事を輪行(りんこう)と言います。長年やっている便利な手段ですが、一寸面倒臭く、荷は嵩張り、重いのが玉に瑕です。約50年前に自転車趣味に嵌り込んで以来、簡単に分解組立、軽く軽快に走る小さい自転車が有れば良いのにと思ってきました。今は廃刊のニューサイクリング誌の1973年8月~1974年1月の号で、千葉大学の阿久津勇さんが実習製作として「輪行を目的とした自転車の製作手記」を発表されたのを当時見て、これだ、と思いました。12インチ車でありながらツーリングにも使え、分解したら電車の網棚に載せられるのを見て、とても自分では製作出来ませんが、何時かはこういったのを持ちたいものだと思ってました。1998年にパナソニックが14インチのトレンクルを発表し、まさにピッタリのミニベロが出たと思いましたが、チタン製手作りとあって大変な高級品で手が出ません。これはもう無理かなと思っていたら、2015年頃に、DAHONからDOVEという折畳み14インチがお手頃価格で発表されました。本来はシングルギアですが、中国ではコレを後輪3速化するキットが有り、私は前オーナーが3速化されたのを入手しました。入手後は自分好みの変速機や後ホイール等いじって、快適輪行ツアーを幾つか走ってきました。
 そんな中、急坂で「ここで前ギヤを小さく出来たら良いのに」と思うシーンが出てきました。当初は後ろ3速で充分でしたが、歳のせいか脚がついてこれなくなりました。そうなるとフロントダブルへの道です。課題は極小サイズフレームであるので、チェーンが短く変速し難く外れやすいというチェーンライン問題と、組付けられる前変速機が有るのかの問題でした。前者は手持ち前ギヤ歯を使ってテスト手変速をして何とかなりそうと判りました。後者はこんな形状フレームに組付けられる既成部品は有りません。巨匠の故ヒロセさんや大御所TOEI社なら格好良いフロントディレーラーを作ってくれそうですが、自前でやるしかありません。そこで旧式のスライド式なら使えるかなと狙いを定めジャンク入手し、それを木製ブラケットでフレームに固定する方法を考えました。
 自転車フレームの隙間部分に嵌め込む楔状の木製ブラケット製作のために、熱変性の型取り君で型を取り、それを手本にしてレシプロソー駆動のジグソーテーブルとマイターゲージで切断し、後はハンドグラインダで削って行きます。繋ぐ相手が金属とデルリン(高強度プラスチック)ですし、主動力伝達部ではないにしても力が掛かる自転車部品のパーツになる事から、木質は手持ち材で一番堅い(高強度?)欅を使いました。手作り感溢れる削り終えた木製ブラケットですが、エポキシパテの威力を借りて変速機とフレームへの固定度はピッタリです。
 本来なら前ギアのすぐ近くにあるのが格好も機能も良い前変速機の位置ですが、収まり具合からこの位置になりました。

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
性別
男性
年齢
60代
木工歴
0~5年
住所
東京都
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