ミニベロ(カワムラ ライカ 16インチ)にサンプレックス スーパーLJのフロントディレイラーを装着し、椀をダブル化した自転茶箱に黒檀の分割芋茶杓を載せて野点へ


作品紹介

作品名
ミニベロ(カワムラ ライカ 16インチ)にサンプレックス スーパーLJのフロントディレイラーを装着し、椀をダブル化した自転茶箱に黒檀の分割芋茶杓を載せて野点へ
材質
檜 欅 黒檀 ガラス系塗料
使用した道具
ドリルスタンド
作品コメント
 デモンタブル(フレーム分割式)の快走車(スポルティフ)を将来作る構想で、初ボーナスで入手していたサンプレックス スーパーLJの一式箱が、天袋奥から出てきました。構想は既に潰えていて、同諏用意のソービッツやCIBIEのブロックダイナモは2台のミニベロに転用されてました。学生後半に嵌ったミニベロは、カワムラ ライカ コンパック16という軽量折畳み車で、アチコチ探した入手当初はコースターブレーキのドリフトで野山を駆け、卒業前に1回目の大改造を行ないました。新発売のデュラエースEXハブの11Tトップに、当時国産で通常入手最大の57T前ギヤを友人形見のコッタードに組み、シマノクレーンをシートチューブ上端の直付けレバーで変速というデモンタ風高速ミニベロにしました。ブレーキケーブル内臓で黄色塗装を施し、コンパクトになる輪行袋を幾つも試しながらキズキズに成る迄、一番使っていました。
 数年前、最後の自転車道楽と東伏見の狸サイクル+柳サイクルに2回目工作依頼の際にスーパーLJが思い浮かびましたが、FDバンド径がミニベロの太パイプに合わないと、探さず終いでした。発見後、最後のお宝なのでヤフオクとも考えましたが、組みたかった想いを果たそうと、デモンタ擬きカワムラ号に使うことにしました。もう一台のDahon Doveのフロントダブル実現化も背中を押しました。問題は3つあり、①フロント変速機の組付け ②変速ケーブルの内臓処理 ③インナーリング何使う でした。
 ②は2回目レストアで全ケーブル内臓化済みなので追加も同様にしたく、既存受口に収まる見つけた極細径アウターが企業向け専用と断られたので、細くしなやかな日泉アウターの外側を削って、何とか収めました。③は組付け済み形見クランクのペアのトリプルセットからミドル(40T)を選択しましたが、既存アウターとの差が17とキャパシティ厳しく、羽根の傾きで調整することにしました。
 最大の問題は、元々あった①でした。直付け用に改造工作する事も考えましたが、折角のフルセットですので、本来のバンド締めを使う事で考えました。参考にしたのが、ノートンやGIOSから出ていた、FD直付座付き短管を溶接したバンドでフレームに固定するアダプタでした。ミニベロ(実測径38.5㍉)に固定する治具に変速機をバンド組する棒(設計値径は28.6㍉)を固定し、それに変速機を組む設計にしました。フレーム固定治具はホースクランプ活用案も考えましたが、40㍉径用の中華製FDバンドを見つけたので、それに直径29㍉に削りだした木製棒を固定しました。固定位置と傾きが変速性能に関わるので、プラリペアの型取りくんで模擬棒を作って試行錯誤の位置探しです。木製棒は固定度が重要なので、硬いホワイトオークをドリルスタンド旋盤で円柱にしてノミ溝削りをし、防水塗装です。取り付け角度調整はエポキシパテの助けを借りました。もう少し傾けたかったけど、今の工作技量で精一杯だし、変速は程々出来たので良しとしましょう。
 イークッカー湯沸しとチタンカップを入れたボトルケージに組み込む自転茶箱で、回し飲みが出来ない時勢を考え、拭き漆椀をダブル化(木地呂と透黒の2種)しました。それで内部が狭まったので、小型の新たなネジ接続式の芋茶杓を全長黒檀(仕上げは硝子系塗装)で作りました。これだと、竹に木を継ぐ様式だった前作を一新し、椀の内側に分割茶杓を収める事が出来ます。また、茶箱の上蓋内側に茶筅や茶入れの受座を設けたので、風対策もして雪点前風の野点ができます。それで茶箱下本体を建水兼用に昇格です。
 小諸の魔窟の中堀さん本によると、スーパーLJは押し出しが立派すぎるとの評で、リアは16インチ車の中で大きめに見えますが、満を持して登場してきた主役の活躍に期待一杯の感です。これで秋の野点に出発。
自転茶箱、ボトルケージに納まる自転車用茶箱をトリマル君で。ミニベロ(Dahon Dove)のフロントディレイラー、多段化の第2弾
ミニベロ(Dahon Dove)のフロントダブルに供するフロントディレーラーの木製ブラケット
分割式の芋茶杓を自転茶箱に組み、木製キャリア付き快走用自転車(スポルティフ)で野点へ
リクセン受を設けたランドナーに茶釜付き野点台を積み、瓢箪茶入れの茶箱で野点へ、DOVEのRIXENのクイック化も

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
性別
男性
年齢
60代
木工歴
0~5年
住所
東京都
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