桂の茶箱、コンパクトな茶道具セット
作成者:OFF
2020年12月28日
作品紹介
- 作品名
- 桂の茶箱、コンパクトな茶道具セット
- 材質
- 茶箱は桂、棗中蓋は朴
- 使用した道具
- 高儀トリマー、90°Vビット
- 作品コメント
- トリマー用Vビットをたまたま入手し、綺麗な木目を生かした折板方式(留組と云うらしい)による箱を作る事例を知りました。掌に載る小さな桐茶箱を組んで居る時で、やや大きめの茶碗や振出しや棗(茶入れ)も別途集まっていて、これらを収める茶箱を作ろうと思い立ちました。
頃合いの5ミリ厚さの桂材があったので、茶碗(今回は作家焼き物です)、ガラスの振出し(蓋はプロに頼んで木製ネジキャップ作成)、小棗(木製真塗でかつ中蓋は自作)の茶道具がおさまる箱寸法に設計し、蓋は引き出し方式にしました。茶巾入れは、棗の高さが茶碗や振出しより一寸低めだったので箱状のモノ(茶巾箱)にして、それと重ねると箱への収まりがピッタリになるような寸法にしました。成型は絞り技法により行うため、そのジグは木工細工で用意し、整形後は固めて塗って、それらしい茶巾箱になりました。
主役の箱で最も重要な細工は、側板になる部材に反対側から透けて見える位までのV字カットで、何回か練習をしていざ本番です。一寸粗相が有りましたが、何とか修正。
後は底板を張り、スライド蓋の縁を成型して木工は完了です。塗は木目を生かすために、ガラス系塗装を行いました。
桐の茶箱のオール木製品とは異なり、茶碗や振出しは重厚感のある道具が入ってますが、大きさは男の掌に載るコンパクトな寸法で、食器棚やサイドボードに置いておき、気が向いたらさっと点てるのに最適な茶道具セットが出来ました。
作者紹介
- 作者名
- sarusuberi
- 性別
- 男性
- 年齢
- 60代
- 木工歴
- 0~5年
- 住所
- 東京都