中蓋付き茶入れをトリマーで製作し、かわいい茶箱を組む


作品紹介

作品名
中蓋付き茶入れをトリマーで製作し、かわいい茶箱を組む
材質
桂角材 朴板材
使用した道具
高儀トリマー、円形ジグ「トリマル君」、レシプロソー直線切り機、ドリルスタンド
作品コメント
野点道具を中心に茶道具を色々工作していると、棗や茶筒等の茶入れを作りたくなります。木工旋盤があれば当然それで製作に熱中したいところですが、生憎所持していないので、既成品や木地製品の削り工作で溜飲を下げてました。一方、大型野点台の茶釜の中に入れて持ち運ぶ、直径9cm、高さ11cmの円形水指を桂材でトリマー主力で製作出来たことから、同様の方法で茶入れが作れるのでは無いかと考えました。水指よりは高さが低いので、ビット振れも少なく、切削精度が上げられ、蓋物が出来ると睨みました。

ハンズで厚さ40mmの檜ブロック端材が有ったので、トリマーで本体下部の円筒部分を削り、蓋部はその半分厚さを使えば、桐の小型茶箱に丁度入る高さの茶入れが出来ると目論みました。中蓋は必須ですが、檜の薄板が無いので、朴材5mm板から切り出しです。
ブロック2個から4個分の茶入れ(蓋と本体で8体削る)を作る目一杯のレイアウトを考えました。結果は16mmディッシュビットで内側彫りを行ない2段目深さ切削時に8個全滅でした。トリマル君の中心点を支える残柱直径が細く(φ14)途中で折れるという事態でした。

これで諦める訳にはいかないので、水指製作で残っている95ミリ角の桂材から長さ40と20ミリを切り取る事にしました。切れれば茶入れ2個分が採れます。切る道具は、レシプロソーとFIRM GRIPガイド組み合わせのナンチャッテ直線切り機で、ブレードは手持ちの解体用というおっかなびっくり道具群でしたが、95ミリ角材を結構旨く切れました。
前回に懲りてトリマー削りではすべて6ミリビットで、本体部、蓋部、中蓋工作は円形ジク「トリマル君」が大活躍です。残りはドリルスタンドで鉛直彫りです。
修正はドリルスタンド旋盤擬きの中華製チャック軸にセットして、ヤスリ掛けです。 本体と蓋の合わせ調整代の考慮無しでの製作だったので、蓋は結構緩めですが、これを掌に載る可愛い桐の茶箱では高さぴったりで、中身の抹茶は漏れずに置けます。次作では調整代を考慮してピッタリを狙います。いずれにせよ、旋盤無しで中蓋付き茶入れを作る事が出来ました。

 

作者紹介

作者名
sarusuberi
性別
男性
年齢
60代
木工歴
0~5年
住所
東京都

 

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