祖母形見の茶籠 超小型ガスコンロや携行水指含めて、どこでも野点の道具一式


作品紹介

作品名
祖母形見の茶籠 超小型ガスコンロや携行水指含めて、どこでも野点の道具一式
材質
栗 欅 桜 朴
使用した道具
トリマル君 ドリルスタンド
作品コメント
 祖母の遺品整理中に、神戸元町***番と3桁電話番号(大正時代?)の道具屋号が印された小箱を見つけました。中には掌に載るしっかりした作りの巾着付き竹籠が、使った様子もなく在りました。茶道好きだった祖母が組みたかったであろう茶籠に思いを馳せて、自分流に組んでみる事にしました。
 手持ち茶道具から考えて、超小型ガスコンロを含めて、湯沸かし含めた野点道具一式を組み込めそうと判りました。足りないのが茶碗2椀、建水、茶杓筒で、いずれもピッタリの寸法で作る必要があり、茶碗用には栗と桂、建水には桂のブロック材を使って、トリマル君と長尺ビットの粗切削+ドリルスタンド旋盤での化粧切削で薄肉椀の製作です。主茶碗の栗椀には石目塗りすることにして、本漆と乾漆粉を使ってカブレ防止に完全防護の汗だくウルシ作業です。副茶碗と建水は時間短縮で人工漆(うるみ、鎌倉赤)です。自転茶箱用に作ったネジ繋ぎ黒檀茶杓を入れるために欅製の細身線香筒を入手し、尺を縮めて拭き漆仕上げです。不陸での野点を考えて、コンロ台、道具盆、点前盆用に、8ミリ朴材、4ミリ桜材、3ミリ欅材から、籠の楕円形状や道具収納時突出部やボンベ固定金具に合わせて成型し、拭き漆仕上げです。水の携行具を悩んでいたら、M印でお誂え向きの330cc(最大340入る)水のボトルを見つけました。茶入れ、茶巾筒、茶筅筒は手持道具からの転用です。
 一番体積を占める湯沸かし道具は、最近入手した15g容量の小型ガスボンベに小型バーナーと220ccチタンカップの組を持ってきました。カップの中に茶碗2椀と200cc水4回沸騰分容量のボンベが、外には建水がピッタリ収まってます。蜜蝋仕上げの注ぎ口付き欅蓋は、ボンベ頭接触回避のため内側を抉ってあります。

 このガスボンベを含めて、ガス充填式小型湯沸かし道具での沸騰試験(エバニュー400FDカップで水300cc沸騰迄の測定)を行ってみました。
①(参考)SODIALサイフォンヒーター(ガス容量40g)[アズワンR2001似の中華コンロ]
②-1プリムス100周年IP-9002(容量30g),専用PA-100Bバーナー[自作ゴトク]
②-2プリムス100周年IP-9002(容量30g),BRS-3000Tバーナー[最強コンビ]
③-1イークッカー ボンベ(容量12g),専用コンロ[SOTO改造ゴトク付]
③-2イークッカー ボンベ(容量12g),BRS-3000Tバーナー[④登場迄は最小ガスコンロ]
④キャンピングムーンTC-15ボンベ(容量15g),BRS-3000Tバーナー[③-2より重いが、総合的に超小型コンロのトップと思う]

 

作者紹介

作者名(ニックネーム)
sarusuberi
年齢
60代
木工歴
0~5年
お住まい
東京都
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