本格茶釜用大型野点台セットの一括携行道具群
作成者:OFF
2020年12月9日
作品紹介
- 作品名
- 本格茶釜用大型野点台セットの一括携行道具群
- 材質
- 桂材
- 使用した道具
- 高儀トリマー、サークルカットジグ「トリマル君」、ドリルスタンド
- 作品コメント
- 折り畳みテーブルに開口して組立グリル(炉)を挿入して作った「茶釜用大型野点台」では、実際に野点を行う際には様々な道具,燃料等が必要で、持ち運びの軽快さを追求しました。
釜や炉は決まってますので「水指」がターゲットです。綺麗な水を入れる蓋付き容器で、普通の茶道では焼き物が多く使われますが、屋外携行となると割れと重さの課題があり、木で作る事にしました。加えて携行時の嵩を縮小するため、茶釜の中に収める形状にすることにして、直径9cm、高さ11cmの蓋付き円形水指を桂材で作ることにしました。木工旋盤が無いので、トリマー(円形ジグ)とドリルスタンドでの製作です。Φ6~1/4”軸系としては探した中で最長の115ミリ全長(カタログでは130と表示だが)のストレートビットで外・内の削れる範囲(掴み代等除くと深さ90ミリ)まで円形に切って、残りはドリルスタンドでの鉛直削孔やヤスリ掛けです。超長尺ビットは要注意工具ですね。無理な切削は禁物です。ここでも旋盤が欲しくなりました。人工黒漆(内はガラス塗料)で統一すると、水指らしく見えませんか?
茶釜を運ぶ際の箱も必要で、これと折り畳みテーブルの2ッ大物含めて全道具が一括入るトートバッグに合わせて、且つ自宅保管時を考えてバラバラに出来る形にしました。ガイド付きレシプロソーでラクチン直線切りの後、組立製作途上で、外側からネジが見えないスタイルにも出来たなあ、と気づきましたがそのまま続行です。
高級立礼台(野点にも使う)にも同様の機能がある、建水(捨てる湯入れ)の点前置き台も、トリマー切削ミニ盆を100均入手のパイプクリップに載せ固定して作りました。
他には、屋外での炭火使用に必須の着火タワーと火消し壺(未使用炭入れ兼用)もミニサイズと小サイズ2通り作りました。アウトドア界では有名なダイソーのオイルポット(Φ10cm)とカトラリーラックのペアが小サイズ版ですが、当初はこれも茶釜に収納持参を考えもっとミニサイズ(Φ9cm)版を作ったと言う訳ですが、結果は茶釜には水指が収納となり、炭量多めのダイソーペアが登場です。運搬時蓋固定のケブラー紐や金属コードロック、また把手シリコン養生で熱対策も充分。
グリル(炉)の中で釜を支える五徳も普通のでは嵩張るので、バラせる理科実験用三脚を炙って曲げて用意です。緋毛氈代わりの赤いグランドシートや折畳み椅子等は山道具箱から拝借です。
野点の手前道具は、御所籠と呼ばれる茶籠の小型版に一式(焼き物茶碗2椀、槌起建水、槌起茶入れ、ガラス振出(金平糖入れ)、茶杓と袋、茶筅と筒、茶巾と筒、茶筅立て)が入っていて、柄杓や蓋置き含め全てトートバッグに一括入って一式(炭はダイソーポット満杯、継ぎ足し用5㍑水タンク空)になり、登場出来るのを待ってます。
作者紹介
- 作者名
- sarusuberi
- 性別
- 男性
- 年齢
- 60代
- 木工歴
- 0~5年
- 住所
- 東京都