


作品紹介
- 作品名
- Bandsaw box 宝石箱のつもり -森のキノコ達(Mushrooms in the forest)-
- 材質
- 2×4のパイン材でランバー材(木口の模様が目的なので、シナ合板共芯)をはさみ、表面と裏面は桂材を使いました。
- 使用した道具
- バンドソー(オフコさんで15年ほど前に購入したKERV DF-14)とボール盤とスピンドルサンダー
- 作品コメント
- バンドソーボックスは基本的には木の塊からバンドソーで引き出しと引き出しの中をくりぬき、前板と後ろ板を付けて完成ということですが、方向性の異なる作り方がいくつかあります。
① あくまでもオーソドックスに、simple is the bestを貫く作品を目指す。
② 機構的にはオーソドックスでもデザイン的なセンスを駆使して眼を引く作品を目指す。
③ 機構的な新規性を求めてこれまでに見ない作品を目指す
制作者はこんな姿勢を意識しながら作っているのではないでしょうか。
私はどちらかと言うと③が好きです。バンドソーボックスの範疇(制約)を守りながらいろいろギミック的なアイディアを実現するのが楽しい。
いちばん苦手なのは②です。そもそもデザイン的なセンスを持ち合わせていません。
でもそこにちょっと③の要素を入れると思いつくものが出てきます。
今回の作品はそんな方向性「②✛③」を持った作品です。その姿から勝手に想像して、気取った名前を付けてみました。”森のキノコ達(Mushrooms in the forest)”です。
塗装には、オイル拭きのあとウレタンを吹き付けました。オイル拭きには上塗りはしないか、蜜蝋等のワックスで仕上げておくのが普通かと思いますが、オイル拭きした後の潤った美しさをそのまま残したいと思い、透明ウレタンの上塗りを試してみました。オイル拭きの上に水性塗料ですから乗るかなと思っていたのですが、これが結構綺麗な塗膜を作りました。乾燥も早いので、スプレーで3回吹き付けると美しい透明感が出てきました。問題はこの状態が長持ちするかどうかです。
さて、この箱から、森で幸せに暮らすキノコ達の姿をイメージできますでしょうか。
製作過程をYouTubeに載せています。https://youtu.be/2dTxoa3Fpk0
作者紹介
- 作者名
- むささび
- 性別
- 男性
- 年齢
- 60代
- 木工歴
- 11年以上
- 住所
- 東京都
- 自己紹介
- 木工好きの老人?です。年金生活に突入し、木工が生活の大きな位置を占め始めています。これまでいろいろな趣味を手掛けてきましたが、一貫して続いているのは木工です。特にこの15年ほどはオフコさんで購入したバンドソーと木工旋盤を使って楽しんでいます。この二つが工房に来てから、木工が一段と楽しくなりました。特にバンドソーは高齢者に優しく、用途も無限大で必需品です。というわけで、庭の小さな工房で日々木工を楽しんでいます。
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- むささび工房ブログ