ハンドバッグに入る小さな桐の茶箱


作品紹介

作品名
ハンドバッグに入る小さな桐の茶箱
材質
桐(茶箱と小箱と茶入れ) 桜木地椀 竹茶巾筒
使用した道具
ドリルスタンド(旋盤擬き)/dd>
作品コメント
この茶箱を考えた切っ掛けは、これより更に小さな桐箱に出会った事からでした。同じ蓋引出方式でそれを参考にして、詰める茶道具の寸法も考えて今の大きさになりました。

携帯式の抹茶点前道具・材としては、①抹茶(入れ物の茶入れ)と②茶筅(コレが無いと点てられない)、が絶対必要物であり、私は③茶碗を折り畳みのモノにして、この3つと緊急食料兼用の小型羊羹と共に通勤カバンに常備しています。茶箱(或いは茶籠)を考える際には、④茶巾(茶巾入れ)、⑤茶杓(①を掬うモノ)の、①~⑤は必要構成要件として考えることにしています。もし空間余裕が有れば⑥振出(金平糖等の小粒甘味入れ)が加われば、言うことはありません。これに、湯沸かし道具や建水等が加わるのは、使い手の目論見で自在に遊べるという茶箱の醍醐味です。

この茶箱を考える際には、場所を占める茶碗から大きさが決まりました。美味しく点てるためのギリギリ茶碗サイズから箱の内空を考え、桜木地椀から削り塗っての製作です。茶入れは、携帯を考えれば漏れ防止の中蓋は必須ですがプラ製品は避けたく、入手できた最小の中蓋付き竹網桐茶筒を更に、ドリルスタンド木工旋盤擬きを使って削っての製作です。相当薄くなっているため、強化剤(木固めエース)注入を施しています。茶巾筒は竹筒からの工作で、茶碗の中で茶筅と並んでピッタリ収まっています。
残る空間に6番目要件の金平糖入れ小箱(赤色)を収める事が出来て満足です。この桐小箱は茶箱製作の箱屋さんに一緒に頼み、茶入れ蓋と共にスライド蓋でピッタリ止る高さになっており中身が飛び出す事がありません。
小さな風呂敷に包んでの小型茶箱は全て木製品であって軽く、中サイズのハンドバックにも入れられて、何処へでもお出かけすることが可能です。

 

作者紹介

作者名
sarusuberi
性別
男性
年齢
60代
木工歴
0~5年
住所
東京都

 

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